花押の種類

江戸時代中期の故実家、伊藤貞丈(さだたけ)は、自著の『押字考』において、花押を次の5種類に分類している。

●草名体(そうみょうたい)

草書体を崩したもの

北条早雪
●二合体(にごうたい)

実名二字の部分(偏や旁など)を組み合わせて図案化したもの。

運慶
●一字体(いちじたい)

実名のうち一時だけ図案化したもの。

毛利元就
●別用体(べつようたい)

文字ではなく、絵などを図案化したもの。

伊達政宗
●明朝体(みんちょうたい)

実名のうち一時だけ図案化したもの。

徳川吉宗
●公家用(くげよう)

実名のうち一時だけ図案化したもの。

後鳥羽上皇
平清盛
●武家用(ぶけよう)

鎌倉時代以降、武士特有の形状と署名方法によるもの。
実名とは無関係な文字を花押にしたり、実名と花押を併記したりする特徴がある。

豊臣秀吉
武田信玄
●禅僧体(ぜんそうたい)

鎌倉期に中国から来日した禅僧が用いた様式。
直線や丸などで形象化され、地と言うよりも記号に近いものが多い。

一山一寧
沢庵宗彭

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